いま話題の「体に悪い重金属」がどれだけ体内に蓄積されているのかをチェックできる検査です。
毛髪を切って送っていただきます。
必要な量はひとつまみほど。えりあしのあたりを切っていただくと目立ちません。
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ミネラルバランスから健康管理を |
「ミネラル検査」は病気以前の細胞レベルの変化をみる予防医学検査です。 血液のミネラルはホメオスタシス(体内恒常性)の働きでホルモンによりバランス調整されているため、体内蓄積量を正確には反映しません。一方、毛髪や爪は排泄の一部として日々の栄養バランスを継続的に記録しながら伸長するため、体内のミネラルバランスの傾向をみるのに最適な検査です。
ミネラルはわずかな量で心臓や筋肉など生体を維持・調整する上で重要な栄養素であり、体の構成成分でもあります。ミネラルは体の中で作り出すことが出来ないので食品から摂取しなければなりません。「ミネラル検査」はご自身のミネラルの位置がわかるので食生活を改善するためにも最適な検査といえます。
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ミネラル検査の現状 |
現在、一般的に行われているミネラル検査は、病院で臨床検査として用いられています。測定するミネラルは、電解質項目としてナトリウム・カリウム・カルシウム・無機リン・マグネシウム、また重金属項目として鉄・銅・亜鉛の測定を行っており、体液バランスや電解質代謝ホルモンの異常判定、諸種内分泌疾患などの病態把握や病気の診断/確定に使用されています。また、毎年多くの人が受診する定期健康診断では、肝機能判定・脂質代謝判定・貧血判定・糖代謝判定が行われるのみでミネラル検査は行われていません。
毛髪を用いたミネラル検査(毛髪分析)が大きく注目されるようになったのは、日本で1950年代に発生した「水俣病」の原因物質が水銀(メチル水銀)であることが特定されたのが契機になっています。その後、毛髪は、麻薬や毒物などの生体残存量を把握する上で重要な検査試料として利用されています。
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ミネラル検査の重要性 |
日本では、環境汚染による有害金属の蓄積や、加工精製食品、土壌枯れによる必須ミネラルの不足、また、日常生活の中で知らず知らずのうちに人体に蓄積する有害金属が代謝活動を阻害するものと不安視されます。生活習慣病、不定愁訴や自閉症などの原因不明の疾病、代謝に関係する疾患・症状などを予防する一つの手段として、さらに、食事・栄養療法やサプリメント摂取のアドバイスに欠かせないスクリーニング検査として重要視しています。
「毛髪ミネラル検査」は、お客様の栄養状態やミネラルバランス、また、欠乏や過剰となるミネラル(栄養素)が把握できます。そして、これに対処することで代謝機能を正常化させ、体力・自然治癒力・抵抗力の強化をはかり、お客様の健康の維持・増進に役立てていただければと考えています。
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なぜ毛髪・爪なのか?? |
毛髪は、成長するのに1ヶ月あたり約1cmと安定しており、変質も起こりにくく、長期的な情報を得るのに最適です。
一方、爪も成長するのに1ヶ月あたり約3mmと安定しています。毛髪は切らなければ長期的な情報を得ることが出来ますが、爪は切ってしまうため長期的な情報を得るには向いていないかもしれません。しかし、直近(3ヶ月程度)の情報をしるには毛髪と同様に有効な手段です。
さらに、毛髪や爪の採取は非常に簡単・衛生的で誰でもできることが大きな利点と思われます。一方、血液は、保存期間が短く、看護士などの有資格者のみしか採取は行えません。また、血液は採血時の測定値であり、急性中毒など短期的な情報を得るには適していますが、慢性定な過剰・欠乏の判定には毛髪や爪が適しています。
爪は、毛髪を切るのに抵抗がある方や、毛髪が薄くて採取が難しい高齢者、単身で生活され毛髪が採取できない方でも自宅で簡単に採取できるメリットがあります。
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爪ミネラル検査 |
爪ミネラル検査は、厚生労働省が刊行する「日本人の食事摂取基準」に記載されているナトリウム、カリウム、カルシウムなどの多量ミネラル5元素と鉄、亜鉛、銅などの微量ミネラル7元素の合計12元素の必須ミネラルを評価します。さらに身体に有害と考えられているカドミウム・水銀などを有害金属(5元素)として評価しています。また、今後有害金属となりうるウラン、ストロンチウムなどの5元素を準有害金属と定義し評価しています。これら必須・有害・準有害金属の濃度レベルやバランスを総合的に判断し、ミネラルバランスの崩れから判断できる症状、必要とされるミネラルについてのアドバイスなどのご案内をお客様へ提供いたします。
※弊社では、カドミウム・鉛・砒素・ベリリウム・アルミニウムを有害金属と呼んでいます。
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ミネラルの取込み |
毛髪の80〜90%はケラチンというタンパク質で、残りがメラニン色素、脂質、微量元素と水分で構成されています。毛髪が化学的・物理的にも安定であると言われるのは、このケラチンが水などの中性溶媒に強く、タンパク質分解酵素の影響も受けにくいためです。
毛髪は頭皮の外側に出ている部分を毛幹部、内側に埋まっている部分が毛根部と呼び、毛根部先端に球状の毛球と呼ばれる毛髪が成長する部分があります。毛球に囲まれた中にある毛乳頭は、毛細血管から得られたミネラル(栄養素)を毛母細胞に伝え、毛母細胞の分裂を働きかけます。分裂した毛母細胞は、徐々に上に向かう過程で角化し、毛髪を形成しながら成長していきます。また、これ以外にもミネラル(栄養素)は、汗腺や皮脂腺から毛髪に取込まれる可能性も考えられます。
この際、ミネラルだけではなく水銀や砒素などの有害金属やこれらの化合物、薬物なども一緒に取込まれ毛髪から排泄されています。従って、毛髪は排泄器官の一つであると考えられています。
爪も毛髪と同様に80%以上がケラチンで脂質や微量元素と水分で構成されています。爪は爪根部にある爪母細胞が分裂し、増えることで新しい爪が作られます。
毛髪や爪は伸びる際にミネラルを取り込むので、血液や尿のようにバイオマーカー(生物学的な指標)として環境中の有害物質の検出などに利用されています。
※弊社では、カドミウム・鉛・砒素・ベリリウム・アルミニウムを有害金属と呼んでいます。
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爪ミネラル検査では以下の26元素を検査できます。
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有害金属 |
カドミウム、水銀、鉛、砒素、ベリリウム、アルミニウム
微量元素の中で生体における必須性が無いか、または必須性が明確でなく、これらの元素に暴露すると中毒などを引き起すカドミウムや水銀と、一部の研究で必須性が確認されていますが、過剰摂取などで有害性を示す、砒素、鉛、アルミニウム、ベリリウムを有害金属と分類してます。
鉛は、必須性も研究されていますが、労働安全衛生法で鉛中毒予防規則が定められていて、神経系への有害性が報告されており、ベリリウムは呼吸器系への有害性などが近年研究されていることを考慮して有害金属に含めています。メチル水銀は水俣病、カドミウムはイタイイタイ病の原因物質として知られています。
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必須ミネラル13元素 |
ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、セレン、ヨウ素、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛
生体に関する面でミネラルを分類すると、人に対する必須性から、「必須ミネラル」と「非必須ミネラル」に分けられます。そのミネラルが必須であるか非必須であるかを決めるためには、そのミネラルが不足した場合に欠乏の状態が発生し、そのミネラルを補給することにより改善されればそのミネラルが必須ミネラルであると言えると考えられています。しかしながら、人において欠乏の状態が発見されているミネラルは少なく、また人以外の高等動物に欠乏状態が現れるミネラルも必須である可能性があると考えられていることも含め、厚生労働省が、食事摂取基準を設定している、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン、セレン、ヨウ素、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛の13種類のミネラルについて必須ミネラルと分類いたしました。
日本人の必須ミネラルの摂取状況としては、調味料などで食塩を摂取する機会が多いため、ナトリウムの過剰摂取が高血圧に関係すると報告されています。また、食塩の摂取制限により高血圧の発生率が低下した結果も報告されています。対照的に、カルシウムは慢性的に摂取不足といわれ、骨粗鬆症の増加との関連性が指摘されています。
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参考ミネラル7元素 |
バナジウム、コバルト、ニッケル、ゲルマニウム、リチウム、ホウ素、臭素
必須ミネラルは、生体内の存在量及び1日の必要量あるいは食事からの摂取量などから「主要ミネラル」と「微量ミネラル」に分類されるといわれています。「主要ミネラル」としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リンが含まれ、それ以外の必須ミネラルのセレン、ヨウ素、クロム、モリブデン、マンガン、鉄、銅、亜鉛が「微量ミネラル」に含まれるといわれています。微量ミネラルには、必須性があるといわれているが明確でないものや、その必須性が高等動物でしか確認されていないミネラルも含まれており、弊社では、今後の研究によっては必須ミネラルに含まれる可能性のあるバナジウム、コバルト、ニッケル、ゲルマニウム、リチウム、ホウ素、臭素を参考ミネラルと分類しています。
参考ミネラルについて欠乏による健康障害などの報告は、今のところありません。リチウムやバナジウムなど一部のミネラルについては必須ミネラルとして必要性があるとの報告がありますが、その必要量の範囲が狭く、過剰摂取においては中毒を起こす可能性があるといわれています。
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